不妊について

ご来店のお客様の中には、人工授精や体外受精などの治療を受けておられる方も多くおられます。
しかし母体が卵を生み出し、育てる力がなければ出産に至らない可能性もあります。
一番大切なのは、ご自分の精神的・肉体的体調を良くし、妊娠しやすい身体づくりを作り上げることです。

不妊症は病気ではありません

赤ちゃんを授かるために精神的な負担を感じていませんか?

不妊症は病気ではありません。
大半の方は確実に不妊であるという、はっきりとした原因があるわけでもありません。

しかし、不妊治療の期間が長くなると、初めの頃の「赤ちゃんがほしい!」という思いから「不妊の状態を治さないと」といったような焦りに近い精神状態に追い込まれる方もおられます。

漢方での不妊相談とは、元気な赤ちゃんを授かるために将来お母さん、お父さんになるあなたのお身体を元気に健康にすることを目標にします。

もちろん、西洋医学の力で卵管狭窄や卵巣が腫れている・高プロラクチン血症や無排卵などの原因を特定し、診断に見合ったお薬などで治療していくことも大切です。
しかし、外科的治療が必要な場合を除き、まず大切なことはご夫婦の精神的・肉体的体調を良くし、妊娠しやすい身体づくりを作り上げることです。

基礎体温も自然な二層に分かれていないのに、ホルモン剤で調整して排卵させていては、徐々に生理の量も少なくなり肝心な子宮内膜も薄くなることは目に見えています。
当然、受精はしてもフワフワの子宮内膜ではないので着床率も妊娠率も下がってしまいます。

不妊でお悩みのご夫婦に、体質を整える漢方薬のご提案だけでなく、おひとりおひとりにあわせたアドバイスをさせていただき、より赤ちゃんが授かりやすい生活に自然に馴染んでいけるようにご協力させていただきます。

基礎体温について

基礎体温の測り方
  • 朝目覚めた時に、安静のまま口の中で測定します。
  • 睡眠時間は5時間以上必要です。
  • 短すぎると正しい体の状態がわかりません。毎日測る時間は一定に。誤差は30分くらいならOKです。
  • 時間が違う時は、体温表にチェックを入れておいて下さい。
基礎体温でわかること
  • ホルモンの分泌状態や子宮内膜の状態がわかります。
  • 排卵の有無がわかり、毎月測ることで排卵日の予測ができます。
  • 不正出血があった場合、原因を推測できます。

基礎体温の理想的な波形

 

対処法

その人の体質や症状、状態によって使う中医薬は異なりますが、下記の症状については効果をあげていることが確認されています。

  • 卵巣の機能を高めて、卵胞の発育を促進し、卵子の質を良くする。
  • 受精卵の発育を促進する。
  • 子宮内膜を改善し、受精卵の着床を助ける。
  • 黄体機能を高め、流産を予防する。
  • 排卵誘発剤による卵巣過剰刺激症候群などの副作用の軽減。
  • 精子の数を増やし、運動量を高める。